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静岡大学教員データベース - 教員個別情報 : 笹浪 知宏 (SASANAMI Tomohiro)

笹浪 知宏 (SASANAMI Tomohiro)
教授
学術院農学領域 - 応用生命科学系列
農学部 - 応用生命科学科 大学院総合科学技術研究科農学専攻 - 応用生物化学コース
氏名特記事項 :ささなみともひろ

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最終更新日:2024/03/05 2:05:26

教員基本情報

【取得学位】
博士(農学)  岐阜大学   2002年9月
修士(農学)  静岡大学   1997年3月
【現在の研究テーマ】
脊椎動物の受精の分子機構の解明
雌性生殖器における精子の貯蔵と選抜機構の解明
【研究キーワード】
受精, 卵外被, ウズラ, 卵管, 精子貯蔵管, 精子
【所属学会】
・日本動物学会
・日本家禽学会
・鳥類内分泌研究会
・日本畜産学会
【個人ホームページ】
http://www.agr.shizuoka.ac.jp/abc/sasanami/index.html
 

研究業績情報

【論文 等】
[1]. Expression of Relaxin Family Peptide Receptors 1 and 3 in the Ovarian Follicle of Japanese Quail
Journal of Poultry Science 61/ - (2024年) [査読] 無 [国際共著論文] 該当しない
[責任著者・共著者の別] 責任著者
[著者] Hoang KX, Matsuzaki M, Kohsaka T, Sasanami T. [DOI]
[2]. Sperm replacement in sperm-storage tubules causes last-male sperm precedence in chickens
British Poultry Science 65/1 97-104 (2024年) [査読] 有 [国際共著論文] 該当しない
[責任著者・共著者の別] 責任著者
[著者] M Matsuzaki , S Mizushima , M Tsudzuki , T Maeda, T Sasanami [DOI]
[3]. Expression of Relaxin 3 in the Ovarian Follicle of Japanese Quail
Journal of Poultry Science 60/ - (2023年) [査読] 無 [国際共著論文] 該当しない
[責任著者・共著者の別] 責任著者
[著者] Khoi X Hoang , Mei Matsuzaki , Tetsuya Kohsaka , Tomohiro Sasanami [DOI]
[4]. Current Approaches to and the Application of Intracytoplasmic Sperm Injection (ICSI) for Avian Genome Editing
Genes 14/3 757- (2023年) [査読] 有 [国際共著論文] 該当しない
[責任著者・共著者の別] 共著者
[著者] Mizushima S, Sasanami T, Ono T, Kuroiwa A. [DOI]
[5]. Egg development after in vitro insemination in Japanese quail (Coturnix japonica)
Journal of Poultry Science / - (2023年) [査読] 有 [国際共著論文] 該当しない
[責任著者・共著者の別] 責任著者
[著者] Ichikawa, Y., Mizushima, S., Hirohashi, N., Sasanami, T. [備考] 印刷中
【著書 等】
[1]. Reproductive and Developmental Strategies: The Continuity of Life
Springer (2018年)
[著書の別]著書(研究)
[単著・共著・編著等の別] 共著
[著者]Mei Matsuzaki Tomohiro Sasanami Yoko Iwata Noritaka Hirohashi
[2]. Avian Reproduction-From molecules to behavior
Springer (2017年)
[著書の別]著書(研究)
[単著・共著・編著等の別] 編者
[著者]笹浪 知宏
[3]. Sperm storage in the female reproductive tract - A conserved reproductive strategy for better fertilization success.
Springer (2017年)
[著書の別]著書(研究)
[単著・共著・編著等の別] 共著
[著者]笹浪 知宏,松崎芽衣
[4]. Handling of Gametes for In Vitro Insemination in Birds. In: Avian and Reptilian Developmental Biology
Springer (2017年)
[著書の別]著書(研究)
[単著・共著・編著等の別] 共著
[著者]笹浪 知宏
【学会発表・研究発表】
[1]. 静岡大学農学部用宗水圏フィールドにおける取り組み ―陸上養殖からカーボンクレジットまでー
静岡県共同創業型ベンチャー誘発プロジェクト ラウンドテーブル (2024年2月22日) 招待講演
[発表者]笹浪知宏
[備考] 静岡銀行アゴラ
[2]. Expression of relaxin family peptide receptor 1 & 3 in the ovarian follicle of Japanese quail
日本家禽学会2023年度秋季大会 (2023年9月21日) 招待講演以外
[発表者]Hoang Xuan Khoi, Mei Matsuzaki, Tetsuya Kohsaka Tomohiro Sasanami
[備考] 帯広畜産大学
[3]. 飼育下でのサクラエビ幼生の発生と凍結保存技術の開発
日本動物学会第94回大会 (2023年9月9日) 招待講演以外
[発表者]笹浪知宏、松崎芽衣
[備考] 山形大学
[4]. Expression of relaxin mRNA in the ovarian follicle of Japanese quail
日本家禽学会2023年度春季退会 (2023年3月29日) 招待講演以外
[発表者]Hoang Xuan Khoi, Tomohiro Sasanami
[備考] オンライン
[5]. カタユウレイボヤの自家不和合性 に及ぼす精子細胞外カルシウムイ オン濃度と精子濃度の影響
日本動物学会 (2022年9月) 招待講演以外
[発表者]金城 敬太,笹浪 知宏, 澤田 均,齋藤 貴子
[備考] 日本動物学会
【共同・受託研究】
[1]. その他 家禽の輸卵管成分を用いた家禽および家畜精子の運動制御
代表 ( 2011年4月 )
[2]. その他 鳥類の卵管で精子の運動と生存をコントロールする細胞認証機構の解明
代表 ( 2010年4月 )
[3]. その他 鳥類の卵黄膜形成の分子機構とその応用
代表 ( 2008年4月 ~ 2009年3月 )
[4]. 出資金による受託研究 鳥類の卵黄膜形成の分子機構とその応用
代表 ( 2008年4月 ~ 2009年3月 )
【科学研究費助成事業】
[1]. 親世代の配偶者選択が制御する子世代の形質発現 ( 2020年8月 ~ 2022年3月 ) 挑戦的研究(萌芽) 代表

[2]. 鳥類の受精過程で作動する雌雄の認証機構の解明 ( 2017年4月 ~ 2020年3月 ) 基盤研究(B) 代表

[3]. 精子のin vivoイメージングを用いた受精メカニズムの解明 ( 2016年4月 ~ 2018年3月 ) 挑戦的萌芽研究 代表

[4]. 家禽の輸卵管で精子の運動を制御する分子スイッチの探索と動物精子の液状保存への応用 ( 2014年4月 ~ 2015年3月 ) 基盤研究(B) 代表

[5]. 鳥類の受精と発生に必須なスパイラルオシレーションの作動機序と多精受精における役割 ( 2014年4月 ~ 2015年3月 ) 挑戦的萌芽研究 代表

【外部資金(科研費以外)】
[1]. 駿河湾に棲息する海洋生物の資源量モニタリングーサクラエビ不漁との関連を追う― (2021年9月 - 2022年10月 ) [提供機関] 株エスペック [制度名] 公益信 エスペック地球環境研究・技術基  2021年度 助成  [担当区分] 研究代表者
[2]. サクラエビの初期生活史の解明および受精卵の凍結保存技術の開発 (2021年7月 - 2024年3月 ) [提供機関] 静岡県 [制度名] マリンバイオテクノロジーを核としたシーズ創出研究業務委託 [担当区分] 研究代表者
[3]. 家禽における雌雄産み分け技術の開発 (2021年4月 - 2022年3月 ) [提供機関] 一般財団法人旗影会 [制度名] 2021年度 一般財団法人旗影会 研究助成 [担当区分] 研究代表者
[4]. (2016年1月 - 2016年3月 ) [提供機関] 静岡大学 [制度名] 教育研究プロジェクト推進経費(若手研究者支援経費
[5]. 顕微受精法を用いたアレルゲン除去卵創出への挑戦 (2016年1月 - 2017年3月 ) [提供機関] 一般財団法人旗影会 [制度名] 2016年度 一般財団法人旗影会 研究助成
【受賞】
[1]. Oudstanding Paper Award(課題名: Expression of Transferrin and Albumin in the Sperm-Storage Tubules of Japanese Quail and their Possible Involvement in Long-Term Sperm Storage. ) (2021年9月)
[授与機関] 日本家禽学会
[2]. Oudstanding Paper Award(課題名:Expression of Prolactin Receptor on the Surface of Quail Spermatozoa) (2017年9月)
[備考] 日本家禽学会
[3]. 日本家禽学会賞(課題名:家禽の受精を制御する分子群の機能に関する研究) (2015年9月)
[備考] 日本家禽学会
[4]. 日本畜産学会奨励賞 (課題名:ウズラ卵黄膜内層の繊維状タンパクの生合成と翻訳後修飾に関する研究) (2005年3月)
[備考] 授与・助成団体名(日本畜産学会)
[5]. 第95回日本繁殖生物学会大会ポスター賞 (2002年1月)
【特許 等】
[1]. EXTRACORPOREAL FERTILIZATION METHOD FOR BIRDS, PRODUCTION METHOD FOR CLONED CELLS OR CLONE INDIVIDUAL, AND KIT FOR USE IN EXTRACORPOREAL FERTILIZATION METHOD FOR BIRDS AND IN PRODUCTION METHOD FOR CLONED CELLS OR CLONE INDIVIDUAL (2015年9月15日)
[備考] WO2016/043185A1
[2]. 鳥類の体外受精方法及びクローン細胞又はクローン個体の作製方法、並びにキット [出願番号] 特願2014-191576 (2014年9月19日)
【学会・研究会等の開催】
[1]. 第1回東京海洋大学・静岡大学研究交流会 (2022年3月)
[役割] 責任者(議長、実行委員長等) [開催場所] オンライン
[2]. 第44回鳥類内分泌研究会 (2020年12月)
[役割] 責任者(議長、実行委員長等) [開催場所] オンライン
[3]. 日本家禽学会2016年度秋季大会 (2016年9月)
[役割] 責任者(議長、実行委員長等) [開催場所] 静岡市
[4]. 日本家禽学会 2016年度秋季大会 公開シンポジウム「鳥類における発生工学および 遺伝子組み換え技術の現状と産業への新展開」 (2016年9月)
[役割] 責任者(議長、実行委員長等) [開催場所] 静岡市
[5]. 日本動物学会 第86回新潟大会 シンポジウム 受精から生殖システムの進化を考える (2015年9月)
[役割] 責任者(議長、実行委員長等) [開催場所] 新潟市

教育関連情報

【今年度担当授業科目】
[1]. 大学院科目(修士) 細胞生物学特論 (2023年度 - 後期 )
[2]. 大学院科目(修士) 細胞生物学演習Ⅰ (2023年度 - 通年 )
[3]. 大学院科目(修士) 細胞生物学演習Ⅱ (2023年度 - 通年 )
[4]. 学部専門科目 フィールド科学演習Ⅱ (2023年度 - 通年 )
[5]. 学部専門科目 応用生命科学実験1 (2023年度 - 前期 )
【指導学生数】
2022年度
卒研指導学生数(3年) 4 人
卒研指導学生数(4年) 4 人
修士指導学生数 1 人
博士指導学生数(主指導) 1 人 博士指導学生数(副指導) 3 人
2021年度
卒研指導学生数(3年) 5 人
卒研指導学生数(4年) 4 人
修士指導学生数 3 人
博士指導学生数(主指導) 1 人 博士指導学生数(副指導) 3 人
2020年度
卒研指導学生数(3年) 3 人
卒研指導学生数(4年) 3 人
修士指導学生数 3 人
博士指導学生数(主指導) 1 人 博士指導学生数(副指導) 3 人
2019年度
卒研指導学生数(3年) 3 人
卒研指導学生数(4年) 3 人
修士指導学生数 2 人
博士指導学生数(主指導) 1 人 博士指導学生数(副指導) 3 人
2018年度
卒研指導学生数(3年) 3 人
卒研指導学生数(4年) 3 人
修士指導学生数 2 人
博士指導学生数(主指導) 1 人 博士指導学生数(副指導) 3 人
【指導学生の受賞】
[1]. 優秀発表賞 (2022年12月)
[受賞学生氏名] 鈴木梨歩渚 (農学部)
[授与団体名] 第46回鳥類内分泌研究会
[2]. 優秀発表賞 (2014年9月)
[受賞学生氏名] 久枝雅広
[授与団体名] 日本家禽学会2014年度秋季大会
[3]. 優秀発表賞 (2014年3月)
[受賞学生氏名] 松崎芽衣
[授与団体名] 日本畜産学会第118回大会
[4]. 優秀発表賞 (2013年3月)
[受賞学生氏名] 松崎芽衣
[授与団体名] 日本家禽学会2013年度春季大会
[5]. 優秀発表賞 (2012年9月)
[受賞学生氏名] 佐藤暁
[授与団体名] 日本家禽学会2012年度秋季大会

社会活動

【講師・イベント等】
[1]. 公開講座 森・里・川・海のつながり学習会(海の回) (2023年9月 - 2023年9月 )
[内容] 体験学習会をおこなった
[備考] 静岡大学農学部用宗水圏フィールド
[2]. 公開講座 山梨海の文化調査隊!山梨発祥!?サクラエビの歴史と今を探る! (2023年8月 - 2023年8月 )
[内容] サクラエビの生態についての講義を行なった
[備考] 静岡県水産・海洋技術研究所
[3]. 講演会 第35回鳥類内分泌研究会 (2010年11月 )
[内容] 鳥類の受精に関する細胞生物学的研究
[備考] 開催場所(岡山市)
[4]. 公開講座 第13回麻布大学生殖・発生工学セミナー (2010年4月 )
[内容] 鳥類の雌性生殖器と受精戦略
[備考] 開催場所(麻布大学)
[5]. 講演会 ランチタイムセミナー )
[内容] 家禽卵黄膜の繊維形成機構
[備考] 開催場所(名古屋大学)
【報道】
[1]. 新聞 浜名湖のアマモ もっと増えて デンソー労組が種まき (2023年11月23日)
[備考] 静岡新聞朝刊16面
[2]. 新聞 浜名湖にアマモ再生へ デンソー社員が地域貢献 船に乗り込み種まき (2022年11月25日)
[備考] 静岡新聞朝刊21面
[3]. 新聞 鳥の精子保存 乳酸カギ 静岡大 長期体内で、仕組み解明 (2016年8月5日)
[備考] 日経産業新聞
[4]. 新聞 鳥の受精活性物質特定 静岡大など研究グループ 人口増殖へ貢献期待 (2015年1月18日)
[備考] 静岡新聞朝刊
[5]. 新聞 鳥類の顕微授精で孵化成功 (2014年10月30日)
[概要]静岡大などのチーム
[備考] 朝日新聞朝刊21面
【学外の審議会・委員会等】
[1]. 海と日本プロジェクト 浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト 有識者委員会 (2023年10月 - 2024年3月 ) [団体名] 日本財団
[活動内容]浜名湖の環境および生態系を改善するための活動を行なった
[2]. 機関誌副編集委員長 (2023年4月 - 2024年3月 ) [団体名] 日本家禽学会
[活動内容]機関誌の編集業務全般
[3]. 機関誌副編集委員長 (2020年4月 - 2022年3月 ) [団体名] 日本家禽学会
[活動内容]機関誌の編集業務全般
[4]. 機関誌編集委員/機関誌セクションエディター (2020年4月 - 2022年3月 ) [団体名] 日本家禽学会
[活動内容]繁殖分野の研究論文の審査業務全般
[5]. 日本家禽学会編集委員会編集委員 (2017年1月 )
[備考] セクションエディター

国際貢献実績

管理運営・その他

【所属長等】
[1]. 農学部応用生命科学科長 (2019年4月 - 2020年3月 )
【特記事項】
動物の卵子は糖タンパク質でできた膜に被われて排卵される。この膜は哺乳類では透明帯,両生類では卵黄膜,魚類ではコリオンと呼ばれている。鳥類の卵子でこれらに相当する膜,すなわち排卵時に卵子を被っている膜は卵黄膜内層であり,卵黄と卵白の境をなす卵黄膜の一部である。哺乳類の透明帯には同種の精子とのみ結合する分子が存在し,精子レセプターと呼ばれている。マウスでは透明帯の3種類の糖タンパクのうちZP3と呼ばれる糖タンパクが精子レセプターの本体で,精子はこのレセプターと種特異的に結合し,先体に含まれる酵素によって透明帯のタンパクを溶解しながら囲卵腔へ侵入すると考えられている。このように哺乳類の透明帯は,受精にとって重要な機能をもっているが,鳥類の卵黄膜内層の生理機能・生合成機構については多くが未解明のまま残されている。私の研究では,端黄卵である鳥類の卵子の特殊性に焦点をあてながら,家禽を研究対象とし,卵黄膜内層の精子レセプターの生合成調節機構およびその生理機能の制御機構を生化学および分子生物学的手法を用いて調べている。