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静岡大学教員データベース - 教員個別情報 : 堂囿 俊彦 (Dozono Toshihiko)

【研究シーズ】
[1]. 医療・ケアの現場における倫理的問題解決のための基盤構築
医療や福祉の領域において、患者・利用者や専門職は、しばしば困難な問題に直面します。こうした場合に、当事者の対話を促進し、問題の解決を支援する上で有効と考えられてきたのが 「倫理コンサルテーション」です。しかし日本では、導入・運営のための方法・ノウハウが共有されずにいました。そこで、共同研究を通じて、海外の状況も踏まえつつ、日本での導入・運営に必要な知見を書籍として出版しました。現在は在宅医療において同様の活動を実現するために研究を行っています。
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編集・執筆した倫理コンサルテーションに関する書籍
日本における倫理コンサルテーションは、基本的に病院内で行われており、同じように困難な問題が生じている在宅医療・ケアの現場において、倫理の問題に直面する医療・ケア従事者を支援する仕組みは現在ほとんど存在しません。しかも、在宅医療・ケアの現場は、病院以上に複数の組織や職種が関わったり、医療・ケアが生活の場で提供されるなど、病院との違いが大きく、病院で発展してきた仕組みを単純にあてはめることはできません。こうした中でどのように対話にもとづいて倫理的課題を解決する仕組みを構築できるのかを研究しています。また、個人情報を扱わない形で個別事例の相談にも対応しています。医師・看護師・倫理学者からなるチームで対応することもできますし、地域の医療・ケア従事者が参加する「しずおか倫理カフェ」で話し合うこともできます。気軽にお問い合わせください。
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編集・執筆した在宅医療・ケアの倫理に関するケースブック
( 2023年度 - 2025年度 ) [分野] 6. 社会連携 [URL]